メタバースビジネスはまだまだ発展途上の産業ですが、これから急速にメタバースが一般的になっていくと予想されています。しかし、戦略もなく参入するのではなく、メリットや企業の活用事例やメタバースに関する案件については把握をしておくのが大切です。
今回はメタバースビジネスに参入するメリットや企業の活用事例・メタバースに関する案件について解説します。
目次
メタバースを活用したビジネスとは
メタバースを活用したビジネスは、言葉だけではなかなかイメージをするのが難しいといえるでしょう。例えば教育現場なら過去に起こった戦争などをメタバース上でシミュレーションをおこなえるようになるなどのメリットが期待できます。現実世界ではリスクが高かったり、実現をするのが難しかったりする状況をメタバース空間では実現できるでしょう。これまでのビジネスとは一線を画した活用事例や案件も多いといえます。
メタバースをビジネスに活用することで何が可能になるのか
メタバースをビジネスに活用することで可能になることはさまざまです。
主に新たなビジネスの提供・コミュニケーションの自由度・仮想空間でのイベント・顧客体験の4つが可能になるでしょう。これらを活用すれば、従来のビジネスとは違った角度からマーケティングができるだけでなく、新しい顧客層の獲得にもつながります。メタバースをビジネスに活用することで、次の4つが可能になります。
- 新たなビジネスの提供
- コミュニケーションの自由度
- 仮想空間でのイベント
- 顧客体験の創造
新たなビジネス提供
メタバースは、仮想空間として新しいビジネスを提供できるようになると考えられていて、新しいインターネット環境として活用するのが大切です。例えばオンラインゲームなどでは、実際に自分の手足を動かすようにして、ゲーム内のキャラクターも動くようになるなどの発展も期待できるでしょう。他にもショッピングであれば仮想空間で買い物をすれば、実際に店舗に行って買い物をしているかのような感覚が味わえます。また、気になった商品があればオンラインショップからの購入も可能になるなど、新しい体験をビジネスとして提供する事ができるようになるでしょう。
コミュニケーションの自由度
メタバース空間では友人などと待ち合わせをして一緒に行動をしたり、取引相手とも時間を合わせてメタバース内で商談をするなどコミュニケーションの自由度が高くなります。
従来のメールや電話でのやり取りや、オンライン会議でのやり取りよりもメタバース内でのコミュニケーションを求めている人も珍しくありません。将来的にはさまざまな企業がメタバースで会社を出すと考えられていて、新しいコミュニケーションの形としても注目されています。
仮想空間でのイベント
仮想空間でのイベントはすでにいくつか行われており、企業が独自で開催するものから複数の企業が出典をする大型イベントまで幅広いです。また、仮想空間でのイベントになるため直接赴く必要はなく、自宅からでも参加できるため参加者が気軽に楽しめるのも特徴といえるでしょう。メタバースの発展に伴ってイベント数も多くなると予想されていて、将来的には仮想空間でのイベントが主流になるかもしれません。
(参考:バーチャルマーケット2022)
顧客体験の創造
現実世界では味わえない状況を仮想空間で実現して、新しい顧客体験の創造が可能です。例えば教育現場などでは過去に起こった事件や戦争などを追体験することで、教科書などで学ぶよりも遥かに濃厚な教育になるとも言われています。
このように過去に起こった出来事の再現や、普通に生活をしていては味わえないような体験が創造できるのもメタバースの大きな魅力です。
ビジネスで活用できるメタバースプラットフォーム
一般的にはあまり知られていませんが、ビジネスで活用できるメタバースプラットフォームはすでにいくつか存在しています。それぞれのメタバースプラットフォームには特徴があるため、活用をする際には特徴について把握しておきましょう。ビジネスで活用できるメタバースプラットフォームの例は、次の3つを紹介します。
- cluster
- VRChat
- oVice
cluster
現実世界の自分とは違った新しい自分を表現できる場とするのが目的であり、企業だけでなく個人で活用している人も数多くいるのが特徴です。
自己実現の場所として自分が好きな世界を表現したり、他社とのコミュニケーションによって人と人をつなげるなどの表現をおこないます。
現実世界を踏襲している世界から、非現実的な世界まで幅広く人々が活動しているメタバースプラットフォームです。
(参考:cluster)
VRChat
VRChatは最も有名なメタバースプラットフォームの1つであり、自分のアバターを作成してさまざまなワールドでの活動ができます。また、コミュニティを主導として運用されている背景もあって、人々は自分自身が興味を持っているコミュニティに参加をして自己実現をしているのが特徴です。そのため、現実世界では出会うことのなかった人々と出会う可能性も高く、自分自身の知見を深めるためにもつながるでしょう。
(参考:VRChat)
oVice
ビジネスを目的としているなら特におすすめのメタバースプラットフォームです。
バーチャルオフィスを活用して新人研修や採用試験などもおこなっているため、従来のように直接会社まで来てもらう必要はありません。また、バーチャルオフィスを使用するため、コミュニケーションの活性化や業務効率化などにも好影響が期待できるでしょう。
ビジネスをメインとしてメタバースプラットフォームを活用するならおすすめといえます。
(参考:oVice)
企業のメタバース導入事例
企業のメタバース導入事例についても把握をしておけば、実際に自分たちが導入する際の
指針として活用が可能です。企業のメタバース導入事例について4つ解説するので参考にしてみてください。
- バーチャルマーケット
- 渋谷5Gエンターテイメントプロジェクト
- Horizon WorkRooms
- REVWORLDS(伊勢丹)
バーチャルマーケット
バーチャルマーケットはメタバース上の会場でさまざまな商品の売買が可能なイベントであり、世界中から人々が来場する一大イベントです。
数多くの企業やサークル・個人が出店をしていて、人々の交友の場としての側面も持っています。
(参考:バーチャルマーケット2022年Summer)
渋谷5Gエンターテイメントプロジェクト
バーチャル空間上に作られたもう1つの渋谷であり、現実世界と連動してメタバース空間を構築しているのが特徴です。
現実世界の渋谷とメタバースの渋谷をつなげて、新しい文化を発信していくのも目標としています
(参考:渋谷5Gエンターテイメントプロジェクト)
Horizon WorkRooms
生産性を高めるために消えないホワイトボードなどのさまざまな機能を実装しており、その場にいるような臨場感を体験可能です。
共同作業を新しい形でおこなえるようにして、誰でも簡単に参加できるようなメタバース空間を提供しています。
(参考:Horizon WorkRooms)
REVWORLDS(伊勢丹)
スマートフォン向けの仮想空間になっていて、仮想新宿を舞台にしたメタバースで仮想伊勢丹新宿店が営業中です。
自分がどこにいても仮想新宿でショッピングができて、気に入った商品があればオンラインストアでの購入もできます。
(参考:REVWORLDS(伊勢丹))
メタバースビジネスの今後について
メタバースビジネスは今後さらなる発展をしていくと予測されていて、将来的には多くの企業でメタバースにバーチャルオフィスや出店をするでしょう。
理由としては、インターネット環境の発展に伴って新しい技術が出てきているだけでなく、小説やアニメ・漫画などで仮想世界への憧れがあるのも理由として挙げられます。
まだまだ発展途上の産業ですが、大きな仮想空間イベントも開催されて集客もできていることから、上手にメタバースビジネスを活用していくのが大切です。
メタバースを人々が活用するためにはVRセットなどが必要不可欠ともいえますが、実際に持っている人は全体数から考えれば少ないといえるでしょう。
VRセットなどのデバイスがどれだけ生活に溶け込むかもメタバースビジネスの発展には欠かせません。
メタバースに関する案件
メタバースに関する案件は開発・コンサルティング・リサーチの3つが挙げられますが、発展途上の産業なのもあって、新しい技術を身に付けなければいけません。
注意点としては新しい技術に挑戦したいという意欲がなければ、さまざまな問題などが発生した際に対応が難しくなります。幅広い能力や対応力が求められる一方で、在宅ワークを中心にできるなどの働き方の自由度は高い傾向にあるといえるでしょう。
開発
開発はメタバース空間を開発するだけでなく、利用しているユーザーが飽きて離れていかないような工夫をしなければいけません。将来的にはメタバースビジネスの需要は高まっていくと予測されているため、大人数が使用しても問題がないような設計も必要です。エンジニアとして常に新しい技術に挑戦して、貪欲に知識を取り入れようと考えている人が向いているといえるでしょう。
コンサルティング
コンサルティングはメタバース空間を完成させてもユーザーがいなければ効果がなく、どのようにして宣伝などをすればユーザーが増えるかについて考えなければいけません。
コンサルティング手法はさまざまですが、一つだけの手法にこだわるのではなく複数の手法を活用するなどの柔軟性が求められます。
リサーチ
リサーチでは使用してくれているユーザーがどのような機能を求めているかや、他のメタバースプラットフォームがどのような機能を搭載しているかを調べるのが大切です。
リサーチ結果を分析して、自分たちが開発しているメタバースプラットフォームの問題点や改善点についても提案をおこないます。
他にも流行しているものなども調べて、これから起こる可能性があるブームなどにも対応が必要です。
まとめ
今回の記事では、メタバースビジネスの参入メリットについて解説しました。コンサルティング案件などを探している方、事例を知りたい方は、ぜひfoRProまでご相談ください。