フリーランス(キャリア)

フリーランスとは?代表的な職種やメリット・デメリットを解説

フリーランスという働き方を選択する人が近年増えています。特に2020年から2021年にかけては、フリーランス人口が約40%増加している状況です。

リモートワークの普及やフリーランス向けサービスの充実、IT人材の需要増加など、フリーランスを選択しやすい環境が主な要因と考えられます。

ただしフリーランスの実情を知らない人も多いのではないでしょうか。「得意なことを仕事にできる」「自由がある」「収入が不安定」など、フリーランスに対するイメージも人によってさまざまでしょう。

この記事では、フリーランスの概要、代表的な職種、フリーランスのメリットやデメリットについて紹介します。

参考記事:ランサーズ「新・フリーランス統計調査2021-2022年版

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フリーランスとは?

フリーランスがどのような働き方を指しているのか、知らない人も少なくないでしょう。ここではフリーランスの定義について紹介します。

フリーランスの定義

フリーランスとは、企業などの組織に所属せず個人で業務を行う働き方です。つまり業務の形態を指しています。ITエンジニアやWebデザイナー、接客業など、さまざまな職種があり、自身の保有している技術を使って業務を行う形です。

フリーランスは組織に所属していないため、労働基準法などの法規は適用されません。そのため「労働時間」「賃金」「休日」「労災補償」などが適用外となります。

自営業とフリーランスの違い

自営業とは、企業などの組織に所属せず個人で事業を営むことです。自ら事業を展開し、収入を得る形になります。そのため会社を興して事業を行っている経営者も、自営業に含まれます。

一方フリーランスは企業などのクライアントから案件を受注し、成果物を納品することで収入を得る方法です。自身の技術やスキルを提供する形になります。

個人事業主とフリーランスの違い

個人事業主とは、税法上の区分を指しています。税務署に「開業届」を提出することで、個人事業主という区分に分類される形です。したがって個人事業主とは、業務の形態を指す言葉ではありません。

一方フリーランスとは、組織に所属せず個人で業務を行う形態を指しています。そのため「開業届」を提出した場合、税法上は個人事業主という扱いです。

フリーランスの代表的な職種

個人で業務を行う形態のフリーランスは、さまざまな職種に適用されています。技術やスキルを提供する職種であれば、フリーランスとして働くことは可能と言えるでしょう。

ITエンジニア系

ITエンジニアとしての技術や実務経験を身につけていれば、フリーランスとして個人で業務を行うことが可能です。IT業界では人材不足が深刻な問題となっているため、技術のあるフリーランスITエンジニアの需要は高いと言えるでしょう。

ITエンジニアは、将来フリーランスとして独立することを見据えてIT業界へ入る人がいるくらい人気の職業です。DX化が企業の中で重要な取り組みとなっているため、通常よりも高い報酬水準が設定されている場合もあります

参考記事:経済産業省「我が国におけるIT人材の動向

マーケティング系

マーケティング系は、顧客ニーズの調査や分析、広報活動、プロモーションなどを行う職種です。近年ではインターネットを利用したマーケティングの需要が高まっています。Webマーケターと呼ばれる職種です。

Webマーケターは、Web上で展開するマーケティングに特化したスキルを保有しており、Web広告での集客、顧客ニーズの解析や分析などを行います。検索エンジンで上位表示できるようにWebページを改善したり、SNSを連動させたり仕事内容が多岐に渡るのが特徴です。

クリエイティブ系

クリエイティブ系とは、さまざまなデザインを手がけて新しいものを創り出す職種です。グラフィックデザイナーやWebデザイナーなどになります。

グラフィックデザイナーとは、商品のパッケージやポスター、広告、雑誌などのデザインを手がける職種です。主に紙媒体のデザインを手がけます。ライバルが多いため、実力とセンスが必要な仕事と言えるでしょう。

Webデザイナーは、Webサイトのデザイン、ロゴ、配色などを手がける職種です。インターネットの普及により、Webサイトは企業にとってますます重要な役割となります。クライアント企業の要望や方針を正しく汲み取り、Webサイトに反映していくことが求められるスキルです。

経営・運営系

経営・運営系とは、フリーランスとして事業を展開する形になります。例えばネットショップの運営や個人投資家などです。

ネットショップ運営では、Webサイト上でショップを展開し商品を売って収益を得ます。商品の選定やWebサイトの構築、制作、集客方法の検討、商品発注、発送など、幅広く業務を行う必要があるでしょう。

個人投資家は、個人の資金を使用して投資していく職種です。個人投資がしやすい環境も整ってきているため、今後興味を持つ人が増えていくでしょう。

接客系

接客系とは、保有しているスキルに加えコミュニケーションが重要となる職種です。例えば美容師や営業代行、占い師などです。

美容師の場合は、組織に所属していた人が独立してフリーランスになるケースが多いと考えられます。美容師として働くには、専門学校でスキルを習得し国家資格に合格する必要があるためです。

営業代行とは、企業の営業職の役割を代行する職種となります。そのためさまざまな業界が対象になると言えるでしょう。例えば次のような業界です。

  • 保険代理店
  • 不動産、住宅
  • 商社
  • 食品
  • 自動車
  • 印刷

フリーランスのメリット

フリーランスは、会社員に比べて「自由である」「やった分だけ収入が得られる」など、多くのメリットが考えられます。以下はフリーランスのメリットの紹介です。

働き方の自由度が高い

企業に所属している場合、社内のルールや就業規則などを遵守する必要があります。しかしフリーランスとして個人で働く場合、それらのルールはありません。就業時間や休日など、自分で自由に決めることが可能です。自身のライフスタイルに合わせることも可能でしょう。

仕事場も、決まった場所である必要はありません。例えばカフェで仕事をするなど、気分に合わせて仕事場を選ぶことが可能です。

実力に応じた収入を得られる

フリーランスは、自身の保有している技術やスキルを提供する形で報酬を得ています。そのため、対応した仕事の量で収入が決まる状況です。多くの仕事をこなすことができれば、大幅な収入増加が見込めるでしょう。

一方会社員の場合は、仕事の量が収入に直結することはありません。一定基準の給料が保証されていますが、大幅な増加は見込めないと言えるでしょう。

長期休暇を取りやすい

フリーランスは、仕事のスケジュールを自分の意志で決めることができます。自身の状況に応じて調整することができるため、休暇を取りやすいと言えるでしょう。

長期休暇を取る予定があった場合は、その期間の仕事を前後に分散して休暇を確保することが可能です。

得意な分野を仕事にできる

フリーランスとして働く場合、受注する仕事を選ぶことが可能です。そのため、自分の得意分野を活かした仕事をこなすことができます。

一方会社員の場合は、所属している企業が受注した仕事が主な業務内容です。得意な分野もあれば、不得意な分野もあるでしょう。不得意な分野でも対応する必要があります。

フリーランスの場合は、不得意な分野の仕事を受注しないという選択ができるため、得意分野に集中することが可能です。

定年がない

フリーランスには、会社員のように就業規則や社内ルールはありません。そのため定年が無く、自身の選んだ年齢まで働くことが可能です。

会社員の場合は定年が決められており、それ以降に働く意思があった場合でも、再雇用や再就職できるとは限りません。

フリーランスであれば定年がないため、仕事の受注がある限り続けることが可能です。

フリーランスのデメリット

フリーランスは企業に所属する会社員と異なり、「収入面が安定しない」「社会的な信用が低い」などのデメリットが考えられます。以下はフリーランスのデメリットの紹介です。

仕事を見つけることが困難

フリーランスは自身で仕事を受注する必要があります。場合によっては、営業活動も必要となるでしょう。仕事の受注ができないと、収入を得ることができなくなります。

一方会社員の場合は、企業の営業部門が仕事を受注するため、自分の仕事に集中できると言えるでしょう。

このようにフリーランスとして働く場合は、営業など多くの業務をこなす必要があると言えます。

収入が安定しない

フリーランスは仕事の受注が安定しないため、収入面も不安定と言えるでしょう。クライアントから一方的に契約を打ち切られた場合など、収入が激減することも考えられます。また自身がケガや病気となり働けない期間が出てきた場合も、その期間の収入はありません。フリーランスは体調面に気を付ける必要があると言えるでしょう。

人とのコミュニケーションが少なくなる

フリーランスとして個人で仕事を行う場合、一人の時間が多くなると言えるでしょう。誰とも話をしない期間が続いたり、悩みがあっても相談できる相手がいなかったり、孤独感が大きいと言えます。

会社員に比べると、人間関係の悩みからは解放されますが、コミュニケーションが極端に少なくなってしまう状況です。相談できる仲間を見つけることが大切と言えるでしょう。

社会的信用度が低くなる場合がある

フリーランスの場合、収入面が安定しません。そのため社会的な信用が低くなると言えます。例えばクレジットカードの発行や、住宅ローンの契約などの影響です。フリーランスの場合、審査に落ちる可能性が考えられるでしょう。

事務作業や確定申告が必要

会社員の場合は、事務手続きは所属している企業が実施してくれるため、自身で行うことはほとんどありません。しかしフリーランスは会社員と違って、仕事に関係することはすべて自身で行う必要があります。受注のための営業活動、売上の管理、経費支払い、確定申告などです。

特に確定申告など、税金関係のものは手間がかかるため、日ごろから処理しておく必要があると言えるでしょう。

まとめ

今回は、フリーランスの概要、代表的な職種、フリーランスのメリットやデメリットについて紹介しました。フリーランスは、会社員に比べると「仕事の自由度が高い」「高収入が見込める」などの魅力的なメリットがたくさんあります。しかし仕事が受注できないと「収入が不安定」などのデメリットも考えられるでしょう。

フリーランスを選択する場合、自身の保有スキルや仕事の受注方法など、具体的にイメージした上で始めるのが良いと言えます。

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