近年フリーランスという働き方が注目を浴びています。フリーランスは自分のライフスタイルに合った仕事が出来る可能性があり魅力的です。しかし、フリーランスとしてどのように独立をしたらよいのかわからない方も多いのではないでしょうか。ここではフリーランスとしての独立方法やフリーランスになるべき前にするべきことを紹介します。
目次
フリーランスとは
フリーランスとは企業や団体に所属せずに個人で活躍する人を指します。例えば、カメラマンやデザイナー、個人のコンサルタントなどがあげられます。フリーランスとは企業に属していないため自分の名前で仕事を取ってこなければならない反面、自由に活動できる可能性があるというメリットがあります。また、フリーランスは企業に雇われているわけではないので、残業規制や休日規制、最低給料などがありません。そのため、自己責任が求められることが多くなり、自分自身のマネジメントや労働管理を適切に行うことが求められます。
フリーランスのメリット
ここでは主に一般的な会社員と比べてフリーランスで働くメリットを紹介します。
仕事を選べる
1つ目が仕事を選べるという点です。会社員の場合には企業からの命令に則して働かなければならないため、仕事を選べません。そのため、嫌いな仕事であってもやらなければならないことが多々あります。しかし、フリーランスであれば、自分の意志で仕事を選ぶことができます。自分の好きな仕事のみを行うため、楽しく仕事ができるとともに自身のキャリア形成に必要な仕事のみを受けることが可能な場合もあります。また、会社員であれば基本的に会社に雇用されているため、基本的に週40時間働かなければなりません。しかし、フリーランスであれば休みたいときに休むことができます。このように自分の時間を自由に使えるということもフリーランスのメリットです。
稼いだ額が手取りになる
もう1つのメリットは、稼いだ額がそのまま手取りになることです。会社員の場合にはいくら会社の業績をあげたり、会社に貢献する活動を行ったりしたとしても収入はほとんど上がりません。しかも、税金が引かれてしまうため、手取りは大きく下がってしまいます。一方、フリーランスであれば大きな実績をあげるとその貢献度に応じて年収は一気にアップします。また、税金も自分で確定申告をして支払うことになるため、手取りとしては稼いだ額がそのまま手取りになります。自分の努力がそのまま収入に反映されるのがフリーランスのメリットと言えます。
フリーランスのデメリット
ここではフリーランスのデメリットを紹介します。
収入が安定しない
フリーランスという職業は自分で仕事を選べるというメリットがある反面、自分で仕事を取りにいかなければならないというデメリットもあります。そのため、収入が安定しにくいです。また、仕事が選べるようになるためには多くの実績を積まなければなりません。実績を積み上げるまでは様々な案件を受けて収入を安定させるようにしなければならないでしょう。
プライベートとの境目が難しい
フリーランスの人の場合、プライベートと仕事の時間の切り分けが難しいという場合があります。実績を上げなければ、継続して案件の確保が難しいフリーランスでは実績を上げるために無理をしてプライベートを犠牲にした働き方をしてしまうことがあります。しかし、そのような生活を繰り返し、無理をしていると必ず体に負担がかかります。場合によっては体調を崩してしばらくお休みしなければならない可能性も出てきてしまいます。フリーランスでは実績を上げることも重要ですが、体調管理を行い、収入を安定させることが重要です。きっちりとプライベートの時間を確保し、無理をしすぎない生活を心掛ける必要があります。
フリーランスに向いている人/向いていない人
ここではフリーランスに向いている人と向いていない人の特徴を紹介いたします。
向いている人
フリーランスに向いている人は以下のような人です。
積極的に自分の意見を言える人
積極的に自分の意見を言える人はフリーランスに向いている人です。フリーランスとして働くことは個人の実績で働くということです。実績を上げるためには、いかに相手に貢献するかということが重要になります。そのためには相手の言われたことを言われた通りにするだけではなく、よりよい改善策等を伝えていかなければなりません。また、すべてが自己責任になりうる中、実現性が乏しい案件は断るなどのはっきりとした意志を見せることが大切です。
自己管理ができる人
自己管理ができる人もフリーランスには向いている人と言えます。会社員であれば、上司なりが自分の仕事を管理しているため、進捗が厳しそうであれば調整を行ってくれたりします。また、仕事を休んでもその間別の人が仕事を請け負ってくれます。しかし、フリーランスとして仕事をする場合には仕事を管理してくれる人は誰もいません。最初から適切に中間、最終目標を設定し、タスクをこなしていくことが求められます。また、体調不良で休む場合にも代理を務めてくれる人はいないため、余裕を持ったスケジュールで進めるなど自己管理が求められます。
向いていない人
フリーランスに向いていない人は以下のような人と言えるでしょう。
自分の言動に自信が持てない人
フリーランスではすべての行動は自己責任です。自分の発言や行動すべてに責任が伴います。しかし、自分の言動に自信が持てない人の場合、たとえフリーランスとして自分の発言や行動に責任があると分かっていたとしても不安になってしまうのではないでしょうか。そのため、言動1つ1つに不安を感じ、最悪の場合、ストレスで体調を崩してしまうのでしょう。このような方はフリーランスには向いてないと言えます。
長期的な目線で物事を判断するのが難しい人
長期的な目線で物事を判断するのが難しい人もフリーランスには向いていないと言えるでしょう。会社員であれば、代理の人が補ってくれるため、仕事を休むのも比較的容易です。しかし、フリーランスの人の場合、長期的にスケジュールを確認し、事前に休む日に向けて調整をしなければなりません。また、案件が途切れそうだと感じたら、次の案件をどうするかなど早めに調整を掛けないと働けない期間が発生してしまいます。そのため、フリーランスにおいて長期的な視点は重要と言えます。
フリーランスになる前にやるとよいこと
ここではフリーランスになる前に実施しておくとよいことを3つ紹介します。
副業での実績獲得
1つ目が副業での実績獲得です。実績がないままにフリーランスとして独立したとしても実績がないので、案件を依頼する側としては不安に感じてしまいます。そのため、低単価案件の獲得しかできずに生活に支障をきたしてしまう可能性もあります。また、見切り発車でフリーランスとして独立したら全然必要なスキルが足りていなかったということもあり得ます。まずは会社員として働きながら副業で実績を積み上げて自分がフリーランスとして働いた場合にはどれくらい稼げるのか、必要なスキルは足りているのかなど確認をしてからフリーランスとして独立をした方がよいでしょう。
スキル習得
2つ目がスキルの習得です。副業での実績獲得でも述べたようにいざ独立してみるとスキルが足りていないことに気づくケースは少なくありません。そのような自体にならないようにあらかじめスキルを習得しておくことをおすすめします。例えば、クラウドソーシングなどで自分がやりたい仕事の案件を確認してスキルが見合っているか確認してみると良いでしょう。
貯金
フリーランスとして実績を積み上げて収入を安定させるには時間がかかります。副業で十分な実績を積み上げていたとしても安定化させるのは難しいでしょう。その場合に備えて、十分な貯金をしておくことをおすすめします。貯金があることで急な出費にも耐えられますし、仕事が安定しなくて不安になりそうな場合にもきちんと自己管理を行い、無理のないペースで仕事を続けられるようになります。半年分程度の生活費が貯金できていることが目安になります。
フリーランスになるときに必要な手続き
ここではフリーランスになるときに必要な手続きを紹介します。
開業届の提出
まずは開業届を出しましょう。開業届を出すことで個人事業主のフリーランスとして活動できるようになります。開業届は税務署に提出することで簡単に行えます。
国民年金への切り替え
会社員からフリーランスになるにあたっては、これまで加入していた厚生年金から脱退して国民年金に切り替える必要があります。会社を退職したら退職した証明書を持って地域の市区役所にいって手続きを行うようにしましょう。
国民健康保険に加入
フリーランスになる場合、これまでの会社が提供している組合保険から脱退をすることになるため、国民健康保険に加入をしなければなりません。勤めていた会社の離職票や身分証明書等を持って、地域の市区役所にいって手続きを行うようにしましょう。
(推奨)青色申告承認申請書の提出
青色申告承認申請書とは青色確定申告を行うために必要な届出書類のことです。最大65万円の非課税枠を受けることができるので提出することをおすすめします。
独立後フリーランスとしての案件獲得法
ここでは独立後軌道に乗るまでにどのように案件を獲得するか、その方法を紹介します。
クラウドソーシングの活用
クラウドソーシングを活用するのも1つの手です。クラウドソーシングでは様々な案件があり、初心者でも挑戦しやすい環境が整っております。そのため、独立後実績を積みたいと考えている方はクラウドソーシングを活用すると良いでしょう。例えば、クラウドソーシングの代表例としてはクラウドワークスやランサーズ、IT系であればクラウドテックなどもありますので、これらを活用して案件を獲得しましょう。
SNSの活用
SNSを活用して受注を行うケースも増えてきています。SNSは広告や宣伝も気軽に行うことができるため、費用対効果が高いのが特徴です。実績が少なくても受注できる可能性もあるため、一般ユーザーが顧客となるような業種に関してはおすすめの方法です。SNSの代表例としてはInstagramやTwitter等があげられます。デザイナーなどであれば、自身の作品をSNS上にアップすることで案件獲得に繋げることができる可能性があります。
まとめ
今回の記事ではフリーランスの独立法についてご紹介しました。DX案件を探している方、事例を知りたい方は、ぜひfoRProまでご相談ください。