コンサルタントであれば、年収1000万円以上を目指したいという人は多いのではないでしょうか。しかし実際どのようにして、高年収に到達できるのか知らない人も多いと思います。
この記事では、年収1000万円以上を目指すコンサルタントになるには、どのようなスキルが必要かを紹介します。
目次
コンサルタントの給与水準
コンサルタントの給与水準は、役職によって変わります。経験を積み、役職が上がるほど高所得です。ここでは、コンサルタントの一般的な給与水準について紹介します。
アナリスト
アナリストは、新卒や中途で入社した後に就く役職です。主に案件に関係する情報を集めたり、クライアントに提示するための資料作成など、裏方の仕事が大半となります。この時期にコンサルタントとしての基礎知識や、基礎的なスキルを身につけることが必要です。
ここでのがんばりがその後のステップアップにつながってくるため、大切な時期と言えるでしょう。スキルや会社ごとに差はありますが、約2~4年でアナリストからコンサルタントに昇進することが可能です。
アナリストの年齢は約22~30歳で、年収は約500万円~800万円となります。
コンサルタント
コンサルタントは、案件の中心的な役割を担う役職です。クライアントの担当者と意見交換や議論を行い、クライアントの課題を解決するための施策を検討します。基本的には、仕事の進め方などは全て任されているポジションです。
コンサルタントの役職を通じて、プロジェクトマネジメント能力やクライアントとの折衝能力を身につけることで、マネージャーへのステップアップにつながります。平均的には、約3~4年でコンサルタントからマネージャーへの昇進が可能です。
コンサルタントの年齢は約25~35歳で、年収は約700~1300万円になります。
マネージャー
マネージャーは、案件全体を管理する役職です。案件の遂行に関して進捗が滞っていないか、予算内で進行しているかなどを監視します。問題が発生した場合は、適切な処置を行うことが大切です。
クライアントに対してマネージャーは、コンサルティングファームの窓口となります。クライアントの期待値を把握し、その内容をプロジェクトメンバーに浸透させることが重要な役割です。クライアントへの定期的な進捗報告や、日々の折衝などもマネージャーの仕事となります。一般的にマネージャーの評価は、担当案件が一定額以上の利益率を達成して完了することです。
マネージャーの年齢は約28〜40歳で、年収は約900~2000万円が相場になります。
パートナー
パートナーは、コンサルティングファームで最上位の役職です。新規案件の獲得や、新規クライアントの開拓などが主な仕事となります。例えば、大企業の経営幹部と議論しながら戦略の提案などを行い、コンサルティング案件の獲得に繋げていくことです。大企業が抱えるさまざまな経営課題に対し、解決するための方向性を一緒に見いだしていきます。この経験は、コンサルタントとしての真の魅力と言えるでしょう。
またパートナーのもう1つの仕事が、コンサルティングファームの経営です。コンサルティングファームとしてどのような成長戦略を描くのか、そのための人材をどのように育てていくのかなど、経営全般を担います。このように、パートナーの仕事は大きな視点と幅広い知識が必要です。
パートナーの年齢は約35歳以上で、年収は約2000万円以上になります。
コンサルタントとして1000万円以上の年収を獲得するには?
厚生労働省が発表している「令和3年賃金構造基本統計調査」によると、経営コンサルタントの全国平均年収は1029.5万円です。年収1000万円以上は、コンサルタントにとって可能な範囲と言えるでしょう。
コンサルで年収1000万円以上に到達するには
コンサルタントが1000万円以上の年収に到達することは可能です。ここでは年収1000万円以上に到達するためのポイントを紹介します。
タイプ
コンサルタントとして確実にキャリアを積んでいくことができる人であれば、年収1000万円以上への到達は可能です。コンサルティングファームの違いはありますが、日系企業であれば数年~10年程度で到達できます。外資系企業であれば3年程度で到達が可能です。
役割・役職
役職としては、コンサルタントや初級のマネージャーが該当します。プロジェクトの中心的な役割で業務をこなし、プロジェクトを推進していける人材です。マネージャーであれば、プロジェクト全体を管理できる人材となります。
必要なスキル、経験
コンサルタント業務の基礎知識や、スキルを備えている必要があります。情報収集力や分析力、資料の作成スキルなどです。また、特別な専門スキルなどがある場合は、年収1000万円に到達するまでの期間が短くなる可能性もあります。
- 顧客の行動を変革する提案実績
- プロジェクトオーナーが参加する会議でのプレゼン経験
- プロジェクト報告書の資料作成スキル
中途採用でコンサルタントになる場合には、特定の業種における専門性もしくは、DXなど足元のコンサル案件でニーズが高い分野の専門性を持っていると、スムーズに転職を進められるでしょう。この場合はうまくいけば転職時に年収1000万円を超える場合もあります。
コンサルで年収1500万円以上に到達するには
年収15000万円にコンサルタントが到達するのは、難易度が高いです。しかし不可能ではありません。ここでは年収1500万円以上に到達するためのポイントを紹介します。
タイプ
コンサルティングファームによっては、キャリアを継続して積んでいけば、年収1500万円以上に到達することは可能です。特に外資系企業の場合は給与水準が高いため、実現の可能性も高いと言えるでしょう。日系企業の場合は、上級のマネージャー職に昇進・昇格することで、到達可能となります。
役割
役職としては、マネージャーが該当します。マネージャーはプロジェクト管理や予算の管理、顧客との折衝などプロジェクトに関係する全ての業務を担う重要な役割です。特にクライアントの上層部との強い関係が期待されます。
必要なスキル、経験
プロジェクトに関する資料の作成や、顧客への報告書作成などの経験が必要です。プロジェクト運営に関する予実管理を行い、求められた利益率を確保して完了させるスキルも重要となります。また60人以上からなる大規模なプロジェクトを、マネジメントできるスキルも必要です。
- プロジェクト最終報告書のような重要資料作成実績
- 半年単位で60名以上のチームマネジメント経験
- 新規案件獲得のための提案実績
コンサルティングファームでプロジェクトの経験を重ねるか、事業会社の新規事業部や投資銀行、ITのプロジェクト経験でこのようなスキルを身につけている人が多いです。
コンサルで年収2000万円以上に到達するには
年収2000万円以上に到達できるコンサルタントは、限られています。容易に到達できる年収ではありません。ここでは年収2000万円以上に到達するためのポイントを紹介します。
タイプ
給与水準が高い外資系企業であれば、上級のマネージャー職で到達できる可能性があります。上級のマネージャー職になるためには、国内外にいるライバルに打ち勝つ必要があり、狭き門です。日系企業の場合は、最上位の役職であるパートナーに昇進することで、到達可能になります。
戦略以外の外資系となると、年収2000万円はディレクタークラス以上なら到達可能性があります。日系の場合、特に年収の高い一部のコンサルでは2000万円を超える可能性がありますが、多くのコンサルファームでは経営層だけが到達する水準です。
役割
役職としては、上級のマネージャーやパートナーです。優秀な人材がそろっているコンサルティングファームにおいて、トップ層まで昇級・昇格する必要があります。日系企業では、コンサルタントというよりも、役員などの経営層に近い立ち位置になるでしょう。
必要なスキル、経験
大企業の経営層など、クライアントとなる上層部とのリレーション構築や、経営課題から案件を見つけ出す能力、クライアントへの提案力、プレゼン能力などが必要です。新しい案件や新規顧客の開拓する力が重要となります。
年収2000万円とは、コンサルティングファームに所属していると、ごく限られた人が到達できる年収レンジです。スキルや経験があれば、フリーランスとして収入を上げる選択肢を検討しても良いでしょう。
例えばフリーコンサル案件を扱うfoRProでは案件平均単価が150万~200万と非常に高額です。一度自分が希望する案件が豊富にあるか確認してみると良いでしょう。
(参考:foRPro|フリーコンサル向けの案件紹介サービス)
コンサルタントとして年収を上げるポイント
コンサルタントの年収はさまざまな要素で決まります。コンサルタントは能力だけでなく、所属しているファームや業務の経験などで決まることが多いです。ここでは、コンサルタントが年収を上げるポイントについて紹介します。
ファーム選び
コンサルティングファームによって、給与体系や給与水準が異なります。給与水準が高いコンサルティングファームを選択することで、年収を上げることが可能です。例えば、外資系のコンサルティングファームは、日系と比べて給与水準が高い傾向にあるため、外資系を選択するのも1つの方法でしょう。ただし給与水準が高いということは、求められるレベルも高くなるため、難しい業務になることが考えられます。
継続
コンサルタントとして年収を上げるには、仕事を続けることが何よりも重要です。ベーシックなコンサルティングスキルを身につけて、他のコンサルタントに劣らないようにすれば、年収1000万円は見えてきます。
一方で、1500万円、2000万円となってくると、コンサルタントの中でも競争に勝って昇進を重ねていく必要があります。いわゆるコンサルタントのベーススキルに加えて、プロジェクトのマネジメントスキルや、顧客のニーズをもとにした案件獲得スキルなどを培っていく必要があります。また、2000万円になると到達しやすいファームも限られてくるので、コンサルファーム選びも重要になります。
自分がどの程度の年収を目指すのか明確にした上で、それに見合ったファーム選びやスキルの習得を行い、自分にあったコンサルファームへの就職・転職をするのが良いでしょう。
大規模マネジメント経験
マネージャー職として、大規模プロジェクトのマネジメントを行っている場合、上級職への昇進・昇格が可能となり、年収が上がる可能性があります。大規模プロジェクトのマネジメントはスキルだけでなく、経験が重要となる業務です。そのため対応できる人材が少なく、市場価値が高いと言えます。現在所属している企業よりも、高い年収のコンサルティングファームにマネージャー職として転職することも可能となるでしょう。
独立
フリーランスコンサルタントとして独立すれば、働いた分だけお金が稼げるため、年収が上がります。勤務時間などの束縛もなく、業務内容も自分の裁量で選択することが可能です。
案件は基本的には自分で獲ってくる必要があるため、人脈づくりに注力する必要があります。クライアントとのつながりを大事にし、小規模でも案件をこなしていくことが大切です。さまざまな種類の案件に携わることで、幅広い経験を積み上げていくことが可能となります。
(参考:foRPro|フリーコンサル向けの案件紹介サービス)
まとめ
今回の記事では年収の観点からコンサルタントに必要なスキルや経験を解説しました。コンサルティング案件などを探している方、事例を知りたい方は、ぜひfoRProまでご相談ください。