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【SIer企業ランキング】転職先SIer企業の選び方や転職時の注意点を解説

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SIerとは

SIerとは、クライアントの依頼に基づいてシステムの開発を請け負うシステムインテグレーションを提供する事業者のことです。システムを開発するためのノウハウ、スキル、あるいは人員リソースがない場合に、一般企業や官公庁などに対してIT技術を使って希望するシステム開発を担う事業者がSIerです。

SIer企業の分類
SIerは、メーカー系SIer 、外資系SIer 、ユーザー系SIer、独立系SIer の4つの企業分類にカテゴライズされます。それぞれ順番に確認していきましょう。

【メーカー系SIer】
パソコンなどを代表とするコンピューターの製造を行うメーカーにおいて、情報システム部門やソフトウェア開発部門などが子会社化してできたのがメーカー系SIerです。

メーカー系SIerの強みは、グループ会社のコンピューターを使用してソリューションが提供できる点です。メーカー系SIerの代表格である富士通は、プライマジーという自社製品であるサーバーや、ETERNUSというストレージ製品を保有しています。このような自社コンピューター製品を使ってソリューションを提供しています。
■その他の代表的なメーカー系SIer:NEC、日本IBM、日立製作所、東芝 

【外資系SIer】
欧米のSIerが、日本市場をターゲットに事業を展開している企業を外資系SIerと呼びます。日本のSIerが比較的終身雇用の安定的な働き方が可能な一方で、外資系SIerは実力主義でその分だけ能力に見合った処遇を期待できることが特徴です。

外資系SIerの代表格といえば日本オラクルです。アメリカのオラクル本社が有するデータベース製品やクラウドシステムを使用して、日本をはじめとして世界中で事業を展開しています。
■その他の代表的な外資系SIer:日本マイクロソフト、アクセンチュア、SAP、Cisco

【ユーザー系SIer】
銀行、証券、生損保、あるいは総合商社、自動車関連企業といった大手企業の情報システム部門が子会社として独立してできたSIerを指します。仕事の依頼はグループ関連企業が中心のため、安定的に案件を請け負うことができるのがメリットです。ユーザー系SIerの代表格は、野村総合研究所(NRI)や伊藤忠テクノソリューションズです。
■その他の代表的なユーザー系SIer
・金融機関:みずほ情報総研、三菱総合研究所、東京海上日動システムズ
・通信キャリア:NTTデータ、ソフトバンク・テクノロジー
・総合商社:新日鉄住金ソリューションズ

【独立系SIer】
いわゆる、クライアントへのシステムインテグレーション事業を目的に設立されたSIerです。親会社の資本やメーカーの種類などから独立しており、クライアントに対してフラットに最適なソリューションが提供できることが特徴です。

独立系SIerの代表格はSCSKです。SCSKは、独立系であることのメリットを生かして様々なハードウェア製品やクラウドソリューションを提供できる特徴があります。
■その他の代表的な独立系SIer:大塚商会、TIS、シンプレクス、ネットワンシステムズ

SESとの違い
SIerとしばしば混同されやすいのがSESです。SIerがシステムの構築を請け負うのに対して、SESはエンジニアリングを提供するという違いがあります。SESはシステム・エンジニアリング・サービスの英語頭文字を取った略称であり、実務的には準委任契約を指します。準委任契約とは、システムエンジニアの技術力やスキルを提供する事を目的とした契約であり、システム導入の成果物ではなく、働いた時間や工数に応じて支払いが発生するという特徴があります。

SIer企業の従業員ランキング

以下は、SIerの従業員数ランキング一覧です。従業員数の多い企業をランキング形式でまとめました。IT業界内の勢力把握や各企業の優位性などをご確認ください。(データは2020年-2021年の最新版です)

1位 富士通→32,026人
2位 日立製作所→29,850人
3位 NEC→20,589人
4位 NTTデータ→11,955人
5位 SCSK→8,357人
6位 富士ソフト→8,163人
7位 大塚商会→7,429人
8位 野村総合研究所→6,507人
9位 TIS →5,838人
10位 伊藤忠テクノソリューションズ→4,451人
(参考:IT業界 従業員数ランキング(2020 – 2021年)

SIer企業の売上ランキング

以下は、SIerの売上高ランキング一覧です。売上高の高い企業をランキング形式でまとめました。IT業界内の勢力把握や各企業の優位性などをご確認ください。(データは2020年-2021年の最新版です)

1位 富士通→30,171億円
2位 NEC→29,940億円
3位 NTTデータ→23,186億円
4位 日立製作所→18,923億円
5位 大塚商会→5,266億円
6位 野村総合研究所→5,130億円
7位 伊藤忠テクノソリューションズ→4,798億円
8位 TIS→4,483億円
9位 SCSK→3,968億円
10位日本ユニシス→3,096億円
(参考:IT業界 売上高ランキング(2020 – 2021年)

SIer企業の年収ランキング

以下はSIerの平均年収ランキング一覧です。野村総合研究所が抜群に高いことがわかります。

1位 野村総合研究所→1,235万円
2位 ISID→993万円
3位 オービック→921万円
4位 伊藤忠テクノソリューションズ→896万円
5位 大塚商会→851万円
6位 新日鉄ソリューションズ→845万円
7位 ネットワンシステムズ→837万円
8位 日本ユニシス→837万円
9位 NTTデータ→834万円 
10位 NEC→815万円
(参考:IT系上場企業の平均給与を業種別にみてみた 2020年版)

将来性のあるSIer企業の選び方

近年、業務のIT化が進んでいる関係でSIerの人手不足が問題になっています。このような状況下で、将来性のあるSIer企業を見極める有力な指標が採用人数です。
順調に採用人数を増やせているSIerは、それだけ財務基盤が安定しており、将来に向けた投資をしっかりできている証拠です。

2016年度の採用を対象に実施された「日経『スマートワーク経営』調査」によれば、正社員数に対する新卒採用の比率は平均3.8%でした。つまり従業員人数100人の企業であれば新卒採用数は3人から4人が目安だといえます。この割合を上回る企業であれば、財務基盤が安定していると考えて良いでしょう。
(参考:日経『スマートワーク経営』調査

SIer企業に転職する際に注意すること

処遇の低下
大手SIer企業の処遇は給与水準が比較的高く、福利厚生も充実しているケースが多くあります。しかし必ずしもすべてのSIerが同様とは言えません。特に残業代の考え方や、インセンティブの有無、住宅手当や家族手当などの福利厚生の有無は企業によってそれぞれです。特に大手のSIerから中堅、ベンチャーのSIerに転職する場合は、給与や福利厚生が低下するケースが多いことは認識しておいたほうがいいでしょう。

スキルアップの実現性
SIer企業では、それぞれで得意領域や中心とする事業ドメインが異なります。そのため、自身が成長したい方向性や身に付けたいスキルと事業ドメインがマッチしない場合があります。たとえば、メーカー系SIerの場合、親会社の製品を使用することが求められるため、幅広い製品の知識を身に付けづらい環境と言えます。富士通のSIerでNECの製品を扱うことは稀という意味です。転職する際には、志望先のSIer企業のシステム導入事例などを確認するようにしましょう。

フリーランスという選択肢もある

SIerのキャリアパスにおいて、フリーランスも1つの選択肢です。SIer企業での経験で高いスキルを習得できたと感じた場合は、挑戦することで高い処遇を見込むことができます。具体的には、パブリッククラウド上でサーバーを独力で構築するスキル、あるいはAI言語のPythonやGoogleが開発したGoなど最新のプログラミングスキルなどです。

現在、SIerの単価は高騰しており、アプリケーションエンジニアの場合は1人月当たり150〜200万円が一般的です。そのような単価でクライアント企業と継続的に契約できれば、非常に魅力的な選択肢と考えられるでしょう。

フリーランスは、収入が不安定になるリスクもありますが、一方で自身の成果が収入に直結する魅力もあります。自分を商品として売るコミュニケーション力があれば成功に近づくことでしょう。

 <フリーランスSIer業務の案件事例>
(1)【金融業界】既存決済システムの改修支援
クライアントの既存決済システム(仕組債を発行するスキーム)の構築をITサイドからサポートしていただきたい。
■スキル
・英語(ビジネス会話レベル)
・Javaの開発経験者
・プラットフォーム事業に係る支援経験(設計、開発、運用など)
■月額報酬
・100~150万円/月
■稼働率
・100%
(参考:foRPro|フリーコンサル案件紹介サイト

まとめ

今回の記事では、SIer企業について解説しました。コンサルティング案件などを探している方、事例を知りたい方は、ぜひfoRProまでご相談ください。

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