近年ではインターネット環境の発展に伴って、メタバースなどの仮想空間での取引も積極的におこなわれるようになりました。
取引の1つとしてメタバース上での土地購入が挙げられ、購入手順や購入している企業などについても解説をするので参考にしてみてください。
目次
メタバース上での土地の概念
メタバース上での土地の概要はデータとして、企業間などで売買がされています。売買されている土地データに希少価値があるため、値段がついているといえるでしょう。
メタバース上での土地が注目されている背景
メタバースでは実際に土地の売買によって収益を得ている例もあるだけでなく、有名企業などもメタバース上の土地を購入しているため注目を集めています。
メタバース上での土地は現実世界の不動産と同様に、投資価値があると判断されています。
メタバースで土地を購入すれば、仮想地面を所有する権利と地面の上にある仮想空間を利用する権利が入手可能です。
メタバースの土地の特徴
メタバースの土地の特徴はさまざまですが、代表的な特徴としては以下の3つが挙げられるでしょう。
- 土地はNFT
- 価格は時価
- 土地を活用した広告運用
それぞれの特徴について解説をするので参考にしてみてください。
土地はNFT
土地はNFTになっており、データを簡単に複製できないシステムが整えられていることが、メタバース上の土地に希少価値を生み出しています。
簡単にコピーができないデータだからこそ、安心してメタバース上での取引が可能です。
価格は時価
価格は時価になっているため、購入時よりも金額が低くなる可能性もあれば、高くなる可能性もあります。また、メタバース全体の価値がなくなってしまえば、メタバース上の土地価格もなくなってしまうかもしれません。
土地を活用した広告運用等が可能
メタバース上の土地を所有していれば、土地に広告を立てるなどして運用する方法も有効です。現実世界と同様に人通りが多い土地なら、人の目に触れる機会も多くなって広告運用の効果も大きくなるでしょう。
メタバースで土地を購入した企業
メタバースで土地を購入した企業も多くなっていますが、世界的に有名な企業もさまざまな土地活用を計画して購入した例もあります。
メタバースで土地を購入した企業の例としては以下の3社が挙げられるでしょう。
- pwc
- GUCCI
- adidas
pwc
pwcではメタバース活用のコンサルティングをおこなっており、メタバースを活用した土地活用から社内でのコミュニケーションの活発化などまで幅広く対応しています。メタバースを軸としてコア事業も計画するなど、積極的にメタバースの活用を目指しているのが特徴です。
(参考:pwcメタバースコンサルティング)
GUCCI
GUUCIではこれまでのショップまでいって商品を見るだけでなく、メタバース上で商品を見て試着する新しい刺激を提供するためにメタバースを活用しています。他にもアート空間を提供するなど、幅広い方法でのメタバース活用方法が特徴的です。
(参考:GUCCIメタバース)
adidas
メタバース空間で人々がコミュニケーションが取れるような環境を整備して、新しい世界へと導きます。メタバース事業を始めたばかりで、今後の展開にも大きな注目が集まっているといえるでしょう。
(参考:adidasINTO THE METAVERSE)
土地を購入できるメタバース
土地を購入できるメタバースはさまざまですが、今回は以下の3つを紹介するので参考にしてみてください。
- Upland(アップランド)
- NFTWorlds(エヌエフティ・ワールド)
- Decentraland(ディセントラランド)
Upland(アップランド)

Uplandは現実世界を参考にしながら作成されたメタバースゲームであり、メタバースで土地を購入して建物などを建築して価値を高めていきます。建設した建物を活用してお金を稼ぐなどの方法もできるのが特徴です。
(参考:Upland)
NFTWorlds(エヌエフティ・ワールド)

マイクラとNFTが融合しているゲームであり、マイクラの基本的な仕組みにNFTが組み込まれているため参入ハードルが比較的低いとされています。プレイヤーとして稼ぐ方法とクリエイターとして稼ぐ方法どちらかを選択してください。
(参考:NFTWorlds)
Decentraland(ディセントラランド)

クリエイター機能が充実しているメタバースであり、これまでプログラミングなどの経験がない人でも使いやすいようにコンテンツの作成ができます。
また、さまざまな企業と提携を進めているので、将来性も高くこれからの発展にも期待ができるでしょう。
(参考:Decentraland)
メタバース上での土地の購入手順
メタバース上での土地の購入手順について理解をして、メタバース上で土地を購入をするならアカウント開設などさまざまな準備が必要です。
土地の購入手順について解説をするので参考にしてみてください。
(1)仮想通貨取引所の口座を開設する
メタバースでは仮想通貨で取引をおこなうので、最初に仮想通貨取引所の口座を開設しなければいけません。
アカウントの作成方法は仮想通貨取引所によって違うため、それぞれの方法に従って開設してください。
(2)メタマスクを接続する
口座を開設したら次はメタマスクへの接続をおこないます。メタマスクとは仮想通貨やメタバース上の土地を保管しておくもので、倉庫的な役割を持っています。
メタマスク自体はブラウザの拡張機能であり、仮想通貨取引所から送金手続きなどが必要です。
(3)メタバースのアカウントを作る
自分が使用を考えているメタバースでアカウントを作って、実際にメタバースを活用していきます。
どこのメタバースを選択しても問題ありませんが、基本的には人気が高いメタバースの方が需要が高まりやすいといえるでしょう。
(4)メタバースの土地を購入する
メタバースのアカウントを作成すれば、次は自分が選択したメタバース上で土地を購入します。土地の買い方などはそれぞれのメタバースで違いますが、基本的にどの土地を購入しても問題ありません。
メタバースで土地を購入する上での注意点
メタバースで土地を購入する上での注意点としては以下の3つが挙げられます。
- 土地の価格が無価値になることもある
- 土地の売却益は課税対象
- 土地を買えるのは18歳以上
それぞれの注意点についてもしっかりと把握しておきましょう。
土地の価格が無価値になることもある
メタバース上で土地を購入しても価格が無価値になることもあり、現実世界の不動産と同様に急に価格が暴落する可能性もあるのは理解しておきましょう。
あくまでも投資の一環としてメタバース上で土地を購入するため、購入後に無価値になってしまっても自己責任です。
土地の売却益は課税対象
メタバース上で土地を購入すれば、購入後に大きく値上がりをして良いタイミングで売買ができれば売却益を手に入れられます。
どれくらいの売却益を手にできたかによっても変わりますが、メタバース上での土地の売却益は課税対象になるので注意してください。
売却益をすべて使用してしまうと税金の支払いができなくなるため、売却益が出た際には専門家に相談をするなどして税金分は確保しておきましょう。
土地を買えるのは18歳以上
メタバースで土地を買えるのは18歳以上からであり、18歳未満はメタバースの利用はできても土地の購入などはできません。理由としては仮想通貨取引所などで口座開設をできるのは18歳以上が条件なため、メタバース上で土地を購入する方法はないからです。
18歳未満であるなら現状は方法がないため、メタバース上で土地を購入するのは諦めましょう。
メタバースの土地に関するよくある質問
メタバースの土地に関するよくある質問としては、下記2つの質問が多いです。それぞれの質問についても解説をするので参考にしてみてください。
土地の開発を自分でする方法は?
メタバース上の土地の開発は自分でもできますが、どのようにして開発をしたいと考えているかによって方法が違います。メタバース空間によっては自分で簡単に建築ができるような仕組みを用意しているため、自分自身にプログラミングなどの知識がないなら、仕組みを用意しているメタバースを選択してください。イベントスペースやマンションなどさまざまな建築ができ、場合によっては人に貸すなどして収益も挙げられます。
メタバースの土地の費用相場は?
メタバースの土地の費用相場ははっきり決まっておらず、メタバースによっても費用相場は大きく異なるといえるでしょう。
例えば、人気があって有名なメタバースであれば費用は高くなる一方で、まだまだできたばかりのメタバースでは費用は低い傾向にあります。
他にも現実世界の不動産と同様に人通りの多い場所は費用相場が高くなるでしょう。
高い土地であれば坪単価数十万円以上の値段になり、安い土地であっても数万円程度の費用になります。
メタバースに関するコンサル案件
メタバースはまだまだ発展途上の産業なことから、自分たちだけではどのようにしてメタバースを活用すれば良いかわからない企業は多いといえます。
現在ではゲームなどのエンターテイメント領域で注目されていますが、近い将来他の領域でも注目を集めるようになるでしょう。
コンサル案件ではコア事業・バリューチェーン・メタバース業界全体の3つの観点からコンサルをするのが特徴です。
まとめ
メタバース上での土地購入が注目されていますが、現実世界の不動産と同様に上手に運用ができれば大きな売却益を手にできるかもしれません。
そのためには、購入手順や注意点についてもしっかりと理解をしておく必要があります。
メリットだけでなく場合によっては購入した土地の価格が無価値になるリスクもあるため、良い部分だけを見るのではなく、リスクとも付き合う覚悟はしておくのが大切です。
メタバース自体は発展途上の産業ですが、近年少しずつ確実に広がってきているため、将来性は高いといえるでしょう。
さいごに
今回の記事ではメタバースでの土地購入についてご紹介しました。DX案件を探している方、事例を知りたい方は、ぜひfoRProまでご相談ください。